農業界と経済界の連携による先端モデル農業確立実証事業 先端農業連携創造機構

  • 会員ログイン
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. 事業のご紹介
  3. 連携プロジェクト一覧
  4. 微酸性電解次亜塩素酸水を活用した減農薬栽培コンソーシアム

連携プロジェクト詳細

28年度採択

微酸性電解次亜塩素酸水を活用した減農薬栽培コンソーシアム

施設園芸(イチゴ、トマト等)において、食品工場で培われた衛生管理技術を活用し、微酸性電解水を潅水、葉面散布に使用することで減農薬栽培を実現。これにより、農薬費等を含めた生産コストを削減。

農業界代表:山元和彦
経済界代表:森永乳業㈱

コンソーシアム形成の経緯

 森永乳業㈱は、食品工場の衛生管理向けに開発販売していた微酸性電解水生成装置(ピュアスター)の新たな使い道を探していたところ、施設園芸農業において菌を原因として生じる作物の病気が問題となっていることが分かりました。そこで、施設栽培で先進的な取り組みを行っている愛知県の農業資材会社に相談し、新規資材の導入に積極的な農業者の紹介を受けました。2014年の冬ごろから、試験的に食品工場で使われている微酸性電解水生成装置を導入したところ、施設内の菌制御について良好な結果が得られたため、農業仕様に最適化した装置の開発とその使用法を確立すべく、コンソーシアムを組成し、当事業へ応募することとなりました。

プロジェクトにかける想い
 ピュアスターで生成した次亜塩素酸水は特定防除資材に該当し、さらに殺菌料として食品添加物にも指定されている安全な水です。そのため、無農薬・特別栽培農産物に取り組んでいる農業者への助けとなると共に、一般的な農業者の全体的な農薬使用量を削減し、現場作業者の健康被害を軽減することができると考えています。
 また、食品工場では食中毒などは発生してはならないことが前提であるため、装置の導入による明確な効果は見えにくいですが、農業現場において新たに導入すると、従来発生していた作物の病気が発生しなくなるなど、目に見えた効果が出るため、経済界側の企業も非常にやりがいを感じているといいます。


技術

 微酸性電解水とは中性よりやや酸性の水のことをいい、森永乳業㈱の微酸性電解水生成装置(ピュアスター)では塩酸を電気分解して生成された次亜塩素酸を含む微酸性水となります。次亜塩素酸水を使用すると、微生物の細胞膜などを塩素が酸化して、細胞膜の構造、酵素やDNAを破壊し、それにより、微生物は死に至ると考えられています。一般的な細菌や食中毒を起こす大腸菌O111やO157、サルモネラ、ビブリオ、そのほか病原菌、消毒用アルコールが効きにくいノロウイルスなどのウイルス類にも効果があることが確認されています。
 施設園芸のハウスは、夏場の高温や多量の粉じんなど、食品工場に比べ過酷な環境となるため、今回の実証ではまず農業仕様の微酸性電解水生成装置を設計開発します。そして、微酸性電解水の普及が特に期待できる、トマト、イチゴ、バラのハウスにて実証を行い、殺菌効果と、効果的な散布方法などを検証していきます。

[更新]

将来展望

 当事業をもとに農業分野での実証を進め、安全・安心で環境にやさしく、農業者、消費者にとってもメリットのある微酸性電解水を栽培技術の一つとして広く普及していくことができればと考えております。

プロジェクト一覧に戻る

上に戻る