農業界と経済界の連携による先端モデル農業確立実証事業 先端農業連携創造機構

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連携プロジェクト詳細

26年度採択

坂の上のクラウドコンソーシアム

気象ビッグデータの活用による世界初の「農業用気象予報システム」の開発を目指し、気象予報の活用について、IT企業と農業者が一緒に検討しています。

農業界代表:野本農園
経済界代表:コンピューターシステム(株)

コンソーシアム形成の経緯

「坂の上のクラウドコンソーシアム」は平成25年8月に愛媛県経済労働部の呼びかけで県内IT企業の振興のため、異業種連携による新製品開発を目的として発足した「えひめITソリューション研究会」を母体としています。
 愛媛県は中国地方随一の農業県ですが、県下の7割が中山間地、80%が傾斜地、15%が急傾斜地ということもあり、農業生産者の高齢化による影響は多大です。
 地元IT企業がこのような問題を抱える農業に対してソリューションを提供することは至極当然。自然を相手とする農業にとって、気象情報の活用範囲は間違いなく広いはずとの意見で一致し、研究会はITソリューション研究会のテーマを気象データの活用による農業リスクの回避にすることとなりました。
 このような取り組みに対して愛媛県農業法人協会からも賛同してもらい、柑橘栽培を行っている農業生産法人とともに、現場農業従事者が真に必要としているものを現場農業従事者とともに開発をするという、マーケットインの発想である「愛媛モデル」に基づいたコンソーシアムの枠組みをを作りました。
 ちょうどそんなとき、平成26年1月に農林水産省より「農業界と経済界の連携による先端モデル農業確立実証事業」の募集があり、「えひめITソリューション研究会」で検討してきた内容により応募をしたところ、取り組みが評価され採択に至りました。
 応募の際、改めて愛媛発を印象付ける組織名称に変えようということになり、「坂の上のクラウドコンソーシアム」という名称としたのです。

プロジェクトにかける想い
 日本という国はもともと農業を主たる産業とした国です。そうした国にとって、農業という産業の衰退は国家存亡の危機につながる大変大きな問題と考えています。
 この危機に立ち向かうため、愛媛県は「今こそ多方面の様々な知恵の結集が必要である」との思いから、農業分野だけでなく広く産官学の知恵を結集し、全県を挙げて農業の活性化に取り組もうとこのプロジェクトを立ち上げました。
 登ってゆく坂の上の青い天に見える一朶の白い雲、それは、愛媛県発の地域再生、日本再生の一つの姿であると、ハレックスの越智社長は考えています。


技術

 72時間先までの1キロメッシュの天気予報であり、これまでにない世界初の技術を使い露地栽培におけるリスク回避と生産コストダウンと農業者が安価で利用しやすいシステムを作ることを目指しています。
 システムの機能の中でもアラート機能が目玉であると考えています。農家が実際に知りたいのは天気の情報ではなく、リスク情報です。霜が降りることを前日に把握できればそれに対する準備ができるという発想です。
 したがって、主要都市の天気予報ではなく、自分の圃場に、何ミリの雨が降るかなども含めてアラートを飛ばすような仕組みを想定しています。将来的には病害虫の発生予想などもできればと考えており、そのためにまずはデータを蓄積することを念頭に置いています。

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将来展望

「坂の上のクラウドコンソーシアム」の取り組みでは、多くの農業従事者に実際に使ってもらえるモノを創る、という基本スタンスをとっています。そのため、実際に使用する農家の声を活かして、第一に、近い将来実用化した際のサービス提供価格を月々の新聞購読料程度に設定する前提を置いています。
 また、これまで世の中になかったモノを創りだすには、最初に、自分たちの目指しているものをある程度具現化はするものの、あまり欲張らずに最低限の基本機能だけを有した試作品を作り、それを実際に使ってもらいながら機能追加、機能改善を行っていくことで、完成品に近づけていくめーけっとインの手法をとっていくことを想定しています。
 そのために、まず今年度は気象リスク回避、コストダウンのための72時間気象予報を行い、2年目においては1か月予報や3か月予報という中長期の気象予報を用いて、作付時期や栽培品種の選定といった農業経営戦略の分野にトライします。さらに3年目は出荷時期を想定しての栽培管理分野へのトライも視野に入れようと考えています。

事業二年度目

事業二年度目の状況

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 平成26年度から27年度にかけて、当コンソーシアムが開発した気象予報システムを使用者の使いやすいインターフェースにするため、改良を重ねてきました。現状ではまだ気象予報システムのアプリを完全に使いこなせていない利用者も見受けられるため、さらに使用者にとって使いやすい、各種病気の注意報や霜・暴風・積雪注意などのメニュー設定を検討中です。
 気象予報の的中率は、湿度が95%・降水量は70%程度とその精度は良好です。例えば、ミカンの病気である黒点病の場合、予防のための殺菌剤が1回あたり7万円ほど必要となりますが、散布後に雨が降ってしまうと殺菌剤の効果が無くなり、再散布のための余分なコストが発生してしまいます。本実証の気象予報システムを利用することで、このような余分なコストの発生を回避し、さらに気象に応じた作業計画を立てることで人件費のムダを抑えるといった効果も期待できます。

 気象予報のシステムの普及は、まずは愛媛県内を想定し、使用料としては月額料金制で新聞購読料と同程度の価格帯を想定しています。 また、現在は72時間先までの気象予報の配信を基本としていますが、1カ月・3か月先の気象予報や、収穫予報システムの実装を、実証期間終了後も充実させていく予定です。

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