農業界と経済界の連携による先端モデル農業確立実証事業 先端農業連携創造機構

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連携プロジェクト詳細

26年度採択

簡易な農地改良技術開発コンソーシアム

ICT(情報通信技術)ブルドーザを活用し農業者が自主施工できる簡易な農地改良技術(ほ場の均平化等)の開発により生産性向上を図り、収益性の高い農業経営を目指す。

農業界代表:(農)上畠農業機械利用組合
経済界代表:(株)小松製作所

コンソーシアム形成の経緯

石川県の農業は、農業者の高齢化、後継者不足、耕作放棄地の増加といった状況にあります。このような問題は、農業側からの視点のみでは解決が困難であり、他産業の技術・ノウハウなどを積極的に活用して、農業の収益性向上につなげていくことが重要です。
このため県では、2013年6月に建設機械メーカーであるコマツと「農業に関する包括連携協定」を締結しました。
今回、この取組みの一環として、石川県、いしかわ農業総合支援機構、コマツ・コマツ石川が連携し、先進的な取り組みにも前向きである上畠農業機械利用組合と、(有)ファーマーを農業者側の代表として、簡易な農地改良技術開発コンソーシアムを発足(2014年7月)し、コマツのICTブルドーザを活用した「ほ場の均平化・排水改良」などの簡易な農地改良技術の開発により生産性向上を図り、収益性の高い農業経営を目指します。

プロジェクトにかける想い
 今後、ますます農業法人による農地集約化の流れが進むでしょうが、農業法人を構成する若い農業者は技術・経験が不足しており、このままではせっかく出てきた担い手が、思うような収量を上げることができずに農業界を去ることにもなりかねません。新しい担い手が安定した農業経営をできるようにするため、従来は熟練農業者の勘や経験に頼ってきた部分を補完できる仕組みやマニュアルが必要となるのです。
 このプロジェクトはまさに新しい農業の担い手の助けとなる技術であり、未来の日本の農業の流れに合った、多くのニーズに応えることができるものであると確信しています。


技術

<ほ場の均平化技術>
 加賀地域では農業法人による農地の集約が進み、大型の農業機械が普及したためほ場が荒れ、均平精度が低下しています。ほ場が不均平になると、水田に水を張った際に水に覆われずに露出して雑草が発生しやすくなる部分と、逆に苗が水没し生育が遅れてしまう部分が発生します。これらの要因により水稲の生育が不均一となり、収量の減少・品質低下の原因の一つとなっています。
 コマツのICTブルドーザによる均平化作業は、まずほ場の凸凹をセンサーで測量した後、測量結果を元にほ場の3D測量マップを作成します。この3D測量マップ(設計データ)をブルドーザに搭載した受信機で受信しながら、ブルドーザの動きに合わせて自動で排土板を上下させることで、ほ場を均平化します。

<ほ場の排水改良技術>
 能登地域では、山からの湧水により湿田が多く、畑作の作付けが進まない排水性の低いほ場が多くなっています。従来からトラクターにアタッチメントを付け、地中に補助暗渠(排水性を高めるパイプの役割をする空洞)を施工していましたが、ほ場の凸凹により施工深度が左右されてしまうため、スムーズな排水が可能な補助暗渠が施工できませんでした。
 この点、ICTブルドーザの技術があれば、ほ場の凸凹を計測した後に、一定の深さの排水効率の良い補助暗渠の施工が可能となるため、水はけが大幅に改善されます。これにより、畑作物の生産性が向上します。

[更新]

将来展望

 簡易な農地改良技術開発コンソーシアムのコーディネート役を担う、いしかわ農業総合支援機構は、実証の過程で得た技術ノウハウをマニュアル化して、農業研修を実施している「いしかわ耕稼塾」や県の普及指導員を通じて、農業法人・農家等の中核的な担い手へ「簡易な農地改良技術」の普及拡大を目指しています。これにより収益性の高い魅力ある農業が実現できればと考えています。

事業二年度目

事業二年度目の状況

コンソーシアム発足式(H27.7.3)
 平成27年度の均平化施工においても昨年度同様、目標としている高低差±15mm以内の高い精度での施工に成功したことから、今後は収量調査等の分析をしていく予定です。  また、補助暗渠施工については問題なく施工が完了し、収量調査を実施していく予定です。  今後は、平成27年度の実証で効果を検証できた均平化施工における条件や実施方法について、来年度も実証する必要があると考えています。また、均平化施工は高いところを削って、低いところを盛るという作業のコツなどがあるため、普及を見据えて、作業の流れや操作方法などに関するマニュアルを作成することを検討しています。

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